スポーツ庁 人写真

スポーツ庁では、一人でも多くの方がスポーツに親しむ社会の実現のため、
「Sport in Lifeプロジェクト」として、様々な取組を行っています。

その取組の一つとして、令和3年度にスポーツ人口の拡大に資する優れた取組を表彰する「Sport in Lifeアワード」を創設し、3回目の開催となる令和5年度は、審査の結果、8団体が受賞となりました。第3回「Sport in Life アワード」受賞団体一覧ページでは受賞団体、取組概要、評価のポイント、第3回「Sport in Life アワード」事例集、表彰式のアーカイブ動画を掲載しています。

本アワードで受賞された取組を広く社会へ発信することで、より多くの国民のスポーツ参加の機会を創出し、Sport in Life(生活の中にスポーツを)の実現を目指していきます。

【アーカイブ動画】令和5年度「Sport in Lifeコンソーシアム総会」
及び「第3回Sport in Lifeアワード」表彰式

※令和5年度「Sport in Lifeコンソーシアム総会」を同日に開催しました。
表彰式の様子は、2:02:15からです。

【開催報告】令和5年度「Sport in Lifeコンソーシアム総会」・第3回「Sport in Lifeアワード」表彰式

令和6年3月5日(火)、 令和5年度Sport in Life コンソーシアム総会及び、第3回「Sport in Lifeアワード」表彰式が、東京都内で開かれ、スポーツ人口の拡大に向けた優れた取組を行う8団体が表彰されました。

 

スポーツ庁 室伏広治長官は、「国民のスポーツを通じたライフパフォーマンスの向上に向けて」と題して身体機能をセルフチェックすることの重要性などについて講演を実施しました。

   

その後、Sport in Life推進プロジェクトの一環として実施をしておりました、「3カ月チャレンジ身体機能向上プログラム」(※1)で、セルフチェックのスコアが最も高かった方及び、セルフチェックのスコアが最も伸びた方をご紹介しました。

(※1) 【開催報告/アーカイブあり】室伏長官による「3ヵ月チャレンジ 身体機能向上プログラム ~自分の身体を知り、運動で最高の状態へ~」 | Sport in Lifeプロジェクト

 

長官から参加証書を授与後、お一人ずつコメントを発表しました。

その後、Sport in Life推進プロジェクトの一環として取り組まれたコンディショニングに関する研究の成果を2件発表を行いました。

 

まず初めに「運動器機能低下に対する地域における効果的な運動療法のあり方に関する研究」について、早稲田大学 スポーツ科学学術院 教授 金岡 恒治氏が講演を行いました。

 

続いて、「スポーツ観戦が観戦者の健康増進、well-beingおよびスポーツ実施に及ぼす 影響」について、筑波大学体育系 准教授 木越 清信氏、助教 松井 崇氏が講演を行いました。

 

その後のトークセッションでは、ファシリテーターにフリーアナウンサーの平井理央氏、ゲストとして、上記講演をいただいた金岡 恒治氏、木越 清信氏、松井 崇氏と、スポーツ庁の室伏広治長官によって、同内容(「運動器機能低下に対する地域における効果的な運動療法のあり方に関する研究」、「スポーツ観戦が観戦者の健康増進、well-beingおよびスポーツ実施に及ぼす影響」)をテーマとしたトークが行われました。

表彰式ではスポーツ人口の拡大に向けた優れた取り組みを実施する8団体へ、室伏長官より賞状とトロフィーを授与しました。

第3回「Sport in Lifeアワード」 大賞に選ばれたのは、NPO法人クラブしっきーず 。受賞した増田さんは、「コロナ禍であってもどんな時も、地域の子供から高齢者、障がいのある方、認知症の方など、皆様とクラブしっきーずが協力しあいながら取り組んできたことが表彰されて嬉しい(一部抜粋)」と話しました。

 

表彰式では、今回受賞した全8団体の取組紹介を行い、最後には、第3回「Sport in Lifeアワード」の審査員より、総評を行いました。

今後もこうした取り組みをHPや、SNSで広く社会へ発信することで、より多くの国民のスポーツ参加の機会を創出し、Sport in Life(生活の中にスポーツを)の実現を目指していきます。

 

Web  https://sportinlife.go.jp/

Twitter  https://twitter.com/sportinlife_JSA

 

令和5年度「Sport in Lifeコンソーシアム総会」・第2回「Sport in Lifeアワード」表彰式について、アーカイブ配信しておりますので、是非ご視聴ください。

 

【アーカイブ配信】

https://www.youtube.com/watch?v=-7RtvBH8MKU&t=14s

 

第3回「Sport in Lifeアワード」 受賞団体は以下の通り。

 

第3回「Sport in Lifeアワード」 受賞団体

事業者・団体名

NPO法人クラブしっきーず

取組名

地域密着型サードプレイスによる「相談・参加・地域づくり」の一体的支援事業

取組概要

①小学校体育館を会場とした多世代参加型(7歳~90歳代)の体力づくり事業
②屋外開放空間(お寺・神社・河川敷・公園等)・町内会館を会場とした地域サロン・放課後の居場所事業。どなたでも・予約なしで立ち寄ることが可能。2021年度2,736人、2022年度2,557人の参加。

評価ポイント
  • ・日常生活空間を遊び場に変える発想は興味深い。
  • ・町内会や小学校など地域を巻き込んで多世代参加型の事業を日常的に実施し、居場所づくり・交流をもたらしている点が評価できる。
事業者・団体名

株式会社システムリサーチ

取組名

運動習慣のある社員比率を60%へのチャレンジ

取組概要

拠点毎や拠点合同の健康づくり活動に助成金を交付し、環境に応じた活動を応援する制度を実施。具体的にはリレーマラソンへの参加や、フットサル・スキースノーボード・バトミントン等、社員から希望が多いスポーツイベントの開催、観光地までのウォーキングやプロギング等を実施し、運動不足の解消や世代間・拠点間のコミュニケーション向上に役立てている。

評価ポイント
  • ・これだけの種類を複合的に実施していることは、すごいの一言につきる。運動習慣者60%という数値目標を掲げていること、評価をしていること、無関心層にアンケートをしていること等、他社が参考になることが盛りだくさんと思われる好事例。
  • ・自社開発アプリであるものの、地域(自治体)にも採用され、地域全体の運動促進につながっている。具体的な数値目標(運動習慣60%以上)に向けて社員アンケートを取りながら様々な取組を実施しており、是非、他の企業・地域にも同様の取組の展開を期待したい。
事業者・団体名

株式会社ダーツライブ

取組名

スポーツダーツプロジェクト活動 「つくろう!ダーツ部 応援キャンペーン」と「スポーツダーツ競技大会」

取組概要

若年層がダーツに触れる場と練習の成果を発揮する場の創出
①18歳以下がダーツに触れられる場の創出 「つくろう!ダーツ部 応援キャンペーン」
ダーツをやってみたいという生徒や先生を募集し、ダーツ部設立に関わる知識や用具などを提供し後押し。
②練習の成果を発揮する場の創出 「スポーツダーツ競技大会」
  小学生・中高生を対象とした大会を開催。ダーツ部員の他、普段は地域の児童館で練習する生徒など、中高生の部は計22組44人(小学生の部は10組20人)が参加。

評価ポイント
  • ・ダーツというスポーツの普及を後押しする意欲的な取り組みである。
  • ・運動が苦手だったり集団競技が苦手だったりする子ども達にもスポーツを楽しみやすい内容となっている。学校の部員だけでなく、地域の児童館の生徒なども参加しており、地域への広がりが期待できる。
事業者・団体名

パナソニックITS株式会社

取組名

2022年度 職場対抗ウォーキングイベント

取組概要

生活習慣改善のひとつとして、運動不足を解消するために毎年秋頃にウォーキングイベントを開催。1ヶ月間で歩いた歩数を翌月月初に集計して、個人ランキングと団体戦ランキングを公開して、歩くことに対する動機づけを行っている。

評価ポイント
  • ・単なる社内向けの健康管理イベントではなく、取引業者にも拡大するとともに、参加モチベーションを高める工夫が行われている。
  • ・歩数集計結果を東海道の各宿場の到達具合で表現したり、ランキング上位者を公開するなど、結果を可視化することでモチベーションアップを図り、さらにはウォーキング中の写真も共有するなどのユニークな取り組みである。
事業者・団体名

一般社団法人輝水会

取組名

障害のある人の定期的なプール活動(健康づくり)

取組概要

本事業は一部、一般社団法人日本損害保険協会の自賠責運用益拠出事業の助成金を用い、交通事故や脳血管障害による片麻痺や先天性の脳性麻痺など後遺症等の障害のある人を対象に、定期的にプールでの活動が行えるよう、活動の場を作り定着。
内容は1回40分、プログラムは当法人の「アビリティエクササイズ®」と名付けたメソッド(①水中リラクゼーション②水中ストレッチ③筋力運動④泳ぎへの導入)を、個々の状況に合わせ組み合わせて行った。また、単発で泳ぎを導入したいと願う地方へ出向き、サポート者育成の講習会と体験会を行った。

評価ポイント
  • ・障がい者の定期的なプールでの活動の実施は評価できる。このモデルケースを他にも波及させる仕組みを期待したい。
事業者・団体名

岐阜県立大垣北高等学校硬式野球部

取組名

大垣北Jrベースボールラボ ~高校生がつくる未来の地域スポーツ~

取組概要

岐阜県大垣市が策定している「大垣市未来ビジョン」がきっかけとなりスタートした、地域課題解決に取り組む活動。当日の動きはメニュー考案含め、全て高校生が主導で行う。当初、小学校2校、ID登録者50名で始まった取組みが、現在では小学校14校、ID登録者150名まで増加し、これまでの実施回数は18回、参加者は延べ580名を超えた。

評価ポイント
  • ・部活動の地域移行への意識をもたれ、意識の高さが窺える。
  • ・高校生が部活動ベースに地域スポーツを担うという取組みは大変ユニークな存在。共生社会の実現と地域スポーツの担い手の新たな道筋をつける先進的事例ではないかと考えられた。
事業者・団体名

滋賀県守山市

取組名

LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA

取組概要

自転車を含め琵琶湖の魅力ある資源を活用して、さらなる地域活性化を目指し、行政や民間、地域で連携して実行委員会を組織し、「LAKE BIWA TRIATHLON」と題してトライアスロン大会を3年連続で開催。官民連携でトライアスロンの取組みを開始。

評価ポイント
  • ・いろんな方への参加は素晴らしいと感じた。
  • ・明確なコンセプトとターゲットによる活動実績と、明確な目標を掲げた活動が評価できる。
事業者・団体名

大阪府東大阪市

取組名

ウィルチェアスポーツ推進事業

取組概要

東大阪市ではウィルチェアスポーツを「障害者スポーツ」ではなく、健常者も含めて「誰もが一緒に」楽しむことができるインクルーシブなスポーツととらえており、すべての方をターゲットにウィルチェアスポーツを普及している。平成29年度に市がウィルチェアスポーツに関心を持ち、コートの試行版である広場の運用や体験イベント等に取り組み始め、ウィルチェアスポーツコートが完成した令和2年度以降は、コートを中心にウィルチェアスポーツを推進する取り組みを行っている。

評価ポイント
  • ・ウィルチェアスポーツでインクルーシブなスポーツの普及に繋がることを期待したい。