成長期の女性ジュニアアスリート必見!除脂肪体重を増やせば身長が伸びる!

    • 活動/取組紹介

近年の日本人トップアスリートたちによる世界的な活躍は、ジュニアアスリートたちにとって大きな刺激と希望をもたらし、世界を見据えながら練習を行う選手も増えてきました。そこで課題となるのが体格の問題です。

海外選手の「身長」「体格」にも劣ることのない「身体成長」の知識をはじめ、特に女性アスリートには「女性アスリートの三主徴(利用できるエネルギー不足、視床下部性無月経、骨粗しょう症)」と呼ばれる問題も存在。第二次性徴期を迎えるジュニア時代こそヘルスマネジメントが必要とされています。

今回、スポーツ庁の「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」の委託事業で今年2月に行われた「女性アスリートヘルスサポートセミナー2020」を取材し、成長期を迎えるアスリート、女性アスリートが競技力向上のために気をつけなければならないことは何なのかを学んできました。

女性アスリートヘルスサポートセミナー2020

スポーツ庁では、女性アスリートの活躍に向けた支援や、ジュニア層を含む女性アスリートが健康でハイパフォーマンススポーツを継続できる環境を整備するために、女性特有の課題の解決に向けた調査研究や医・科学サポート等を活用した支援プログラムなどを実施する「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」に取り組んでいます。

優れた身体能力や資質を備えていたり、将来オリンピック・パラリンピックを目指していたり、夢を追いかける全国の若者や障害者たちに呼びかけ、各地での測定会やデータ選考で有望者を発掘し、それぞれの特性や能力を活かせる競技種目とのマッチングを支援してきました。このプロジェクトを通して他競技から転向して新たな活躍の場を見つけたアスリートも数多くいます。

これまでに発掘されたアスリートでは、パラリンピック競技では、2022年12月に行われた「ボッチャ世界選手権」に内田峻介選手が初出場し優勝。「東京2020パラリンピック競技大会」には、車いすフェンシングの阿部知里選手、松本美恵子選手、ボッチャの木村朱里選手、カヌーの小松沙季選手が出場。2023年7月にパリで開催された「パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会」でも、走り幅跳びの石山大輝選手、女子100m・800mT34の小野寺萌恵選手、男子100mT47の三本木優也選手3名が活躍しました。 オリンピック競技では、自転車競技の垣田真穂選手が「2023年UCI自転車世界選手権大会」のトラック(チームパシュート、エリミネーション)に出場しています。

除脂肪体重が増えれば身長は伸びる

除脂肪体重(Lean Body Mass:LBM, 以下LBMと表記)とは、体重から脂肪を除いた体重のことで主に筋肉(骨・内臓・血液を含む)です。基調講演を行った松田貴雄先生の研究によれば、『LBM増加(+0.5kg)=身長の伸び(1cm)』とLBMの増加と成長期の身長の伸びは相関することが明らかになっています。LBMの増加を把握して、管理することで、成長率が最も高くなる「成長スパート」期に入ったジュニアアスリートの身長を伸ばす後押しとなります。

同記事は、スポーツ庁Web広報マガジン「DEPORTARE(デポルターレ)」に掲載されたものを編集・紹介したものです。
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