ウォーキングが女性を幸せにする!? 「モテ」「美人」「ストレス」などで高い評価|あるく研究所

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20〜49歳女性(1178名)に対して「ウォーキング」に関する調査を行なうと、「意識的に歩いている女性」はそうでない女性と比較して、「モテ」「美人」「ストレス」「友人数」「体力」「寝つき」「ポジティブ」「幸せ」について、高い満足感を得ていることがわかりました。奈良県立医科大学MBT研究所教授・梅田智広さんが、女性にとってのウォーキングについて語りました。

筋肉・骨を鍛える歩行、歩けない時は足裏マッサージでもOK!!

みなさん、こんにちは。梅田智広です。メタボリックシンドローム(以下、メタボ)が世に知れ渡り早15年以上が経ちました。最近では、メタボに加え、運動器症候群のロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)も広く認知され、筋肉量の重要性も注目されていますね。日々の生活に運動を取り入れている方も多いのではないでしょうか。

特に運動機能の低下は、女性の方が顕著であることを考えると、早い段階で運動機能維持について自覚し、適切な運動習慣と栄養摂取を意識したいところ。まずは歩くことから始めたいですね。それにより筋肉、骨は鍛えられるのです。

とは言え、歩くことの効果は理解しつつも毎日はつらい。そして、時間もない、そんな方も多いはず。無理をし過ぎていると、ストレスになってしまいますし、嫌になってしまっては本末転倒。そこで、歩行習慣がまだついてない方にオススメなのが、足裏マッサージです。

歩行は足裏を刺激します。その影響で、身体のあらゆる部分も刺激を受け、血行を良くします。血液のめぐりが良くなれば、足にたまりやすい老廃物である「代謝残留物」を体外へ排出しやすくなるのです。

体質改善や血色改善が期待でき、低血圧、冷え性の悩みを抱える女性にとって歩くことは一石二鳥ですが、足裏マッサージにも同様な効果があると言えるでしょう。足裏は「第二の心臓」、足裏には全身の反射区がすべて集まっています。

歩行や足裏マッサージを行うことで、血流が改善されて、体が温まり、むくみがとれたり、全身マッサージを受けたかのようなスッキリ感が得られ流のです。歩けない時は、ぜひ、足裏マッサージを取り入れてみて下さい。

女性は歩行でポジティブ思考に? 歩くことで美肌を

FiNCが行った調査(20〜49歳女性1178名に「ウォーキング」に関する調査)では、「意識的に歩いている女性」はそうでない女性と比べ、8つの“良いこと”(モテ、美人、ストレス、友人数、体力、寝つき、ポジティブ、幸せ)の項目で肯定的でした。

つまり、女性は歩くことでポジティブ思考となる結果が得られたのです。また、女性は冷え性、ホルモンバランスの変化など身体的負担に加え、社内での人間関係、仕事の重圧等々、男性よりも大きなストレス要因を抱えていることもあります。

これらいずれの要素もお肌にとっては大敵。肌の良し悪しは心にも影響を及ぼします。そんな女性社員の方に是非お勧めしたいのが歩くことです。歩くことによる脂肪燃焼効果は美肌力も向上させます。効果を高めるためには複式呼吸が有効。背筋を伸ばし、ゆっくりと鼻から息を吸い、口からゆっくりと息を吐き出す。吐くときは吸うときよりも時間をかけて下さい。

皆さんの体は、まだまだ変化します。くれぐれも過度な目標は立てずに、気楽に楽しめるレベルから始めてみましょう。一番良い歩行の時間帯は朝です。朝の歩行は1日の消費カロリーアップが期待でき、さらにはリラックス効果もあります。朝から仕事の効率アップも期待できるので、通勤・通学時に取り入れてみてはいかがでしょう。歩行前の天候チェックも忘れずに。

梅田智広(うめだ ともひろ)奈良県立医科大学 MBT研究所 教授

1999年東京理科大学大学院卒。同年三菱マテリアル(株)入社。  オリンパス(株)、東邦大学医学大学院、東京理科大学専門職大学院総合科学研究科(MOT)修了を経て、2006年東京大学工学系大学院特任助教。 東京理科大学総合機構客員准教授、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特任助教、東邦大学医療センター大橋病院整形外科学講座客員講師、奈良女子大学社会連携センター特任准教授を経て、2015年4月より奈良県立医科大学産官学連携センター、MBT研究所教授。医学博士、技術経営修士。

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