酒田市スポーツ推進委員会
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図書館でニュースポーツ体験
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図書館でニュースポーツ体験
第4回「Sport in Lifeアワード」受賞団体の取組みを紹介!
①取組の経緯●図書館利用者がスポーツを行うきっかけをつくる
酒田市では、スポーツ実施者やスポーツイベント参加者の固定化という課題を抱えており、スポーツ推進委員会としても、活動内容のマンネリ化という課題を抱えていました。
そんな中、令和3年10月に、酒田市スポーツ振興課の職員が日本スポーツ振興センター(JSC)のオンラインセミナーを受講し、その内容(「図書館スポーツプロジェクト」実践事例の紹介)からヒントを得て、図書館でニュースポーツの体験会を行えば、スポーツに関心がない層もスポーツを行うきっかけとなるのではないかと考えました。
そこで、酒田駅前再開発で駅前交流拠点施設「ミライニ」に移設される市立図書館に目を向け、図書館の担当者へ企画提案したことが本取組みの起点となっています。モルックとボッチャを体験種目とした理由は、いつでも・だれでも・気軽に楽しめるニュースポーツであることから、スポーツが苦手な人でもチャレンジしやすいと考えたからです。

②事業の概要と特徴
●本を借りる“ついで”にニュースポーツ体験
■取組概要
書架間の小さなスペースでモルックやボッチャの体験会を行う。
・実施期間:令和4年9月~現在
・実施頻度:6月~翌年3月まで毎月1回(第4日曜日)
・参加人数:20人~40人程度
・ターゲット:図書館利用者(特に高齢者、子育て世代の女性)■取組みを取り上げていただいた媒体
・(公財)全国スポーツ推進委員連合機関紙「みんなのスポーツ」
・JAPAN SPORT NETWORK(JSN)自治体事例ニュース■参加者の声
「モルックやボッチャを初めて体験したがとても楽しかった」
「モルックをもっとやりたいが、市内で他にできる場所を教えてほしい」


③取組によってスポーツ人口の拡大が期待されるポイント
●「図書館(静)×スポーツ(動)」逆転の発想
体験会の実施により、市民のニュースポーツへの関心の高まりを感じています。
具体的には小学校のクラブ活動や親子レク、地区コミュニティ振興会行事でニュースポーツを教えてほしいという依頼が増えました。子どもからお年寄りまで、幅広い世代でニュースポーツが広まっており、スポーツ実施者の増加に繋がっていることが成果として挙げられます。本取組みのポイントは、「静かな場所のイメージが強い図書館で、賑やかなスポーツを行う」というように、真逆にあるものを組み合わせたことです。スポーツはスポーツ施設で行うもの、という当たり前を疑うことで新しい発想が生まれました。
そして、スポーツ実施率の低い層に働きかける方法として、イベント等を開催してスポーツをしに来てもらうのではなく、普段の生活の動線上(例えば、図書館利用者であれば、本を借りに図書館に行くこと)にスポーツを行うきっかけを仕掛けるという方法が有効であると気づきました。
このように、一見するとスポーツと結びつきが弱いと思われるものを掛け合わせることで、スポーツを行うきっかけとなる可能性が十分にあると考えられるため、他地域・事業への広がりが期待できます。




