公益財団法人枚方市スポーツ協会

    • Sport in Lifeアワード
    • 働く世代・子育て世代

従業員のスポーツ実施率100%達成に向けた挑戦

従業員のスポーツ実施率100%達成に向けた挑戦

第4回「Sport in Lifeアワード」受賞団体の取組みを紹介!
①取組の経緯

●スポーツを普及する団体としてまずは自分たちが楽しむ
当協会は、スポーツ大会やイベントの開催、スポーツ教室、指導者・支援者養成や健康経営の普及などを通じてスポーツの推進活動を行っています。
スポーツを推進する団体として、まずは自分たちがスポーツを楽しむことが不可欠だと考えました。現状を調査したところ、週1回以上のスポーツ実施率は67%(令和3年)でした。
働く人にとって、「忙しい、面倒くさい」がスポーツ実施を阻害する要因のトップになっています。
そこで、1日の多くの時間を過ごす「職場」でスポーツ習慣獲得の取り組みを行うことが効果的だと考え実施しました。
また、就業時間中に実施することで業務の一部になり、スポーツ無関心層も参加させることができ、関心を持つきっかけになったと考えています。


②事業の概要と特徴

自然と体を動かす職場環境とスポーツ体験のきっかけの提供

フェーズ1
仕事中に自然と体を動かす仕組み

• プリンターや書棚の位置を工夫して、必ず立ち上がって歩く機会の創出
• ミーティングはスタンディングを基本として、1時間経過ごとに、「健コロ」(右写真参照)で出た目のエクササイズを実施
• 朝礼でオリジナル楽10体操を実施

フェーズ2
スポーツを体験するきっかけの提供

• 3ヶ月に1回、様々なスポーツを行う「動こうかい」の実施
• 年に1回のスポーツツーリズムの実施
•社外ウォーキングイベントへの参加
• スポーツに関連のある社外イベントへの参加費補助(最大4,000円)等

Point(上記取り組みの効果を高める)
• スポーツの効果をミーティングなど、様々な機会で説明し、理解と実感を促しました。
• 「スポーツをする」ではなく、「楽しそう」と思えるプロモーションを心掛けました。
• スポーツ実施を定着させるためにはワーク・ライフバランスも必要と考え、連続7日間

休暇取得の義務付け、毎週日曜日をノー残業デーにする、有給休暇を15分単位で取 得できるなど仕事以外の時間の確保も意識するようにしています。


③取組によってスポーツ人口の拡大が期待されるポイント

従業員のスポーツ習慣定着は、企業経営にも好影響を与えています

政府では、誰もが働きやすい環境を整備し、労働人口の拡大を図っています。多くの人が仕事に就く中、職場でスポーツを体験する機会を作ることができればスポーツ実施率向上に大きなインパクトを与えます。
当協会では、令和5年度Sport in Life 推進プロジェクト(スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業)の採択を受け、スポーツ習慣のある従業員の方がない従業員と比較し、働きがいを感じ、会社信頼度や自己健康観が高いことを発表しました(論文発表予定)。
当協会の取り組みでもスポーツ実施率向上に伴って経営指標も向上しています(表2)。従業員のスポーツ習慣獲得が、経営にも好影響を与える結果を得たことで、企業が投資として従業員のスポーツ習慣定着に取り組む根拠になります。職場でスポーツ習慣定着を目指す当協会が実施した内容は、時間投資は必要なものの、費用はさほどかからず実施できるため横展開が可能だと考えています。

公益財団法人枚方市スポーツ協会

山梨県甲府市大阪府枚方市

公式サイト

Pickup