LINEヤフー株式会社
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データドリブンでスポーツ実施者UP 「グッドコンディションボーナス」
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データドリブンでスポーツ実施者UP 「グッドコンディションボーナス」
第4回「Sport in Lifeアワード」受賞団体の取組みを紹介!
①取組の経緯●LINEヤフーの事業成長の基盤である社員の健康課題をデータドリブンで解決
LINEヤフーは、ミッションとして『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』を掲げ、検索・ポータル、eコマース、メッセンジャー、広告など、多様な領域において事業を展開しています。健康管理部門も社員の健康をサポートする上で、「ワクワクする」体験に繋がるよう努め、誰もがアクセスできるオープンデータと会社独自のデータ、そして最新の技術、最近ではAIも活用し、健康保持・増進施策を策定・推進しています。
経緯
①健保組合と共同で健保提供アプリを活用し、1日8000歩達成(個人・グループ)でインセンティブを与える約1ヶ月のオンラインウォークイベントを2019年より毎年開催。2020年は社員アンケートよりコロナの影響で1日の平均歩数が大幅に減ったことから達成基準をうつ病予防に効果的な4000歩に下げて開催。(※1)②事業場独自で日々の歩く習慣を定着させる施策として2020年10月より1 日4000 歩以上(※2)、体重の記録が月1 件以上を達成基準とし最大3000 円(2025年3月現在)を翌月に給与支給する「グッドコンディションボーナス」を開始。歩行困難者も施策に参加できるように毎月、生活習慣の改善につながる目標と達成状況の申告者へ「グッドコンディションボーナス」を付与。
③性別や年代、格好に関係なく(スカートやヒールなどの服装でも)社員が隙間時間(5分ほど)に参加可能な体力測定プログラム(下肢の筋力/歩幅/握力/柔軟性)を独自設計し体力測定会を定期的に開催。体力測定会では各プログラムの指導(ストレッチ、スクワットや歩き方等)に加え定常実施している「グッドコンディションボーナス」への参加を促している。
④出社時に脂肪燃焼に効果的な理想のウォーキング歩幅「自分の身長×45%」が体感できる「歩幅チェックスペース」を独自開発し印刷したカーペットを紀尾井町オフィスはじめ主要拠点に設置。
(※1)2023年10月以前の施策は、ヤフー株式会社として実施
(※2)段階的に達成歩数を上げ、現在は6000歩で実施(2025年3月現在)
②事業の概要と特徴
●科学的根拠と会社独自のデータに基づいた施策の実施
社員の健康診断結果やアンケート、アプリの歩数データから「スポーツ実施者・身体活動量の増加」を目的にスポーツ庁や論文等の科学的根拠に基づくアプローチを採用し、信頼性の高い施策「グッドコンディションボーナスのルール」「歩幅マットの仕組み(設計・デザイン)」「体力測定会プログラム」を独自開発。

定期的に実施するアンケートより社員の働くスタイルや身体活動量の状況に合わせてルールを調整。データに基づくアプローチがスポーツ実施者の増加につながりました。毎月約6000名(2025年3月現在)の社員が参加し、2023年度UU(1回でも参加したことがある人)は約8000名。 社員アンケートや施策実施データからの分析で月の平均歩数が8000歩の社員はプレゼンティーイズムに対して影響が少ないことがわかりました。

この結果を元に達成歩数を段階的に上げて行き、現在は達成歩数を6000歩で実施しています。体力測定会実施後アンケート結果では「行動変容に繋がった」「人に勧めたい」の回答者が毎回90%以上。健康診断結果は2017年14.2%(※1)であった運動習慣者率(1日30分週2回の運動習慣がある人)が2023年13.2%増の27.4%(※2)。
前年比で有所見率も改善しました 。(※1)2023年10月以前の施策は、ヤフー株式会社として実施
(※2)健康診断問診時で運動にウォーキングが含まれると解釈されていない可能性有
③取組によってスポーツ人口の拡大が期待されるポイント
●施策を通して得た成果の社会還元
①データ活用のサンプル事例
企業が持つ独自データ(健康診断結果/社員アンケート)から可視化された課題と世界で公開されているオープンデータ(省庁公開情報・論文等・企業IR情報)を掛け合わせることで、参加・継続率の高いオリジナルのスポーツ実施者を増やす施策につながるサンプル事例となります。
②施策の共有
取り組みの中で得られたデータ分析方法や独自開発の歩幅マット作成方法の無償提供は、他の企業や地域へ広がりが期待されます。
過去に個別にヒアリングがあった企業へも提供済です。



