「する人」も「支える人」も応援!地元でスポーツを。 大塚製薬株式会社の取組
バレーボールの試合時の様子
#ジモト系

#ジモト系とは? スポーツ庁では、多くの人にスポーツを楽しんでもらい、スポーツを行うことが生活習慣の一部となる「Sport in Life」を目標の一つとして掲げ、そのための取組を数多く実施してきました。多くの人にスポーツを楽しんでもらえる社会を目指すというコンセプトをプロジェクト化したのが、この「Sport in Lifeプロジェクト」。本プロジェクトでは、楽しく気軽にスポーツをするきっかけをお届けするために、「○○系スポーツ」に関する5つのテーマを用意しました。
5つのテーマの一つが「#ジモト系」。このテーマのアンバサダーを務めるのは、サッカー選手の長友佑都さんです。生まれ育った街でのスポーツ体験や、地域密着でのスポーツ活動を広げます。今回は、Sport in Lifeコンソーシアム加盟団体の中から、その「#ジモト系」にまつわる取組をご紹介いたします。

「する人」も「支える人」も応援!地元でスポーツを。 大塚製薬株式会社の取組

高校生アスリートたちの集大成ともいえる、全国高等学校総合体育大会、通称「インターハイ」。毎年異なる都道府県で行われる同大会において、奮闘する高校生たちを支えるのが、健康に貢献する製品を展開している大塚製薬です。自社製品の提供のみならず、水分補給や熱中症対策などに関する正しい知識の啓発など、地元密着型の活動について、同社ニュートラシューティカルズ事業部ソーシャルヘルス・リレーション部の鎌倉竜太さんに話を伺いました。

貴社では、スポーツ推進に向けた取組としてどのようなことを実施されていますか。

弊社は、人々の健康を身体全体で考えるトータルヘルスケアカンパニーとして、医療関連事業とニュートラシューティカルズ(Nutraceuticals:Nutrition〈栄養〉とPharmaceuticals〈医薬品〉から作られた言葉)関連事業を中心に事業展開しています。医薬品などを開発し、病気の方を健康にするのが前者の医療関連事業。医療で培われたノウハウを基に、健康な方をより長く健康にする科学的根拠を有する飲料や食品などを開発し展開するのが後者のニュートラシューティカルズ関連事業です。健康的な生活を送るうえで大切な運動やスポーツにおいては、より多くの方が継続して運動を実施できるように、水分補給や栄養補給、体調管理に適した製品を研究・開発するだけでなく、各地で健康関連の啓発も行い、弊社の製品を、いかに生活のなかに取り入れて活用してもらいながら、健康の維持や増進をしていくのか、各自治体や都道府県と連携しながら取り組んでいます。

今回のキーワードは「#ジモト系」ですが、貴社のスポーツに関する取組を通し、地元に対して働きかけていることはありますか。

当社は全国各地に支店や出張所があり、各都道府県などの自治体と健康に関する包括的な連携協定を結びながら、地域ごとの課題解決に対して、様々な取組をしています。例えば、スポーツにおいては、地域で行われるイベントで製品を使用していただくだけでなく、地元の方々が健康になるための情報・知見を、自治体と連携して提供しています。
特に力を入れていることのひとつは、働く人の健康づくりです。地元で活動するスポーツインストラクターと連携し、従業員の方々と一緒に体を動かしてもらうとともに、健康に過ごすためのヒントや食事に対する情報提供などをしています。
例えば、徳島ヴォルティス(Jリーグ)と美馬市とで行っている、コンディショニングサポートの取組があります。8週間の運動プログラムとICTを活用した日々の活動データ記録に加え、弊社の「ボディメンテゼリー」をご活用いただくなど、栄養面からの支援も同時に行ったものです。
また、とある地域のイベントでは、高齢者向けの山登りを支援したこともありました。地域の指導者の方や栄養士の先生と一緒にサポートを行ったのです。このように、課題に向き合っている各地域の管理栄養士や薬剤師、トレーナーの方々と連携して活動することが、価値のある取組だと考えています。

貴社は、昨年のインターハイでもサポート活動をされたと伺いました。まずは、その活動概要をお聞かせください。

弊社では、スポーツを頑張る子供たちや学生に向けたサポート活動にも力を入れています。全国各地の様々なスポーツ現場で、適切な水分補給ができるように支援してきました。インターハイでのサポートが始まったのは、2014年。目標に向けて大会で頑張る生徒たちを、大塚製薬らしい形で今後もサポートできればと活動しています。
新型コロナウイルスの影響で、昨年の大会は無観客で行われました。そんな昨年のテーマは「セルフコンディショニング」。コロナ禍でも安全にスポーツができるように、「自分の身は自分で守ること」の大切さを呼びかけたのです。大会が安全に開催されることだけでなく、大会で身につけた知識などを、毎年のスポーツ活動において生かしてもらうことを目標にしました。
具体的には、参加選手全員が水分補給できるように、ポカリスエットの粉末と大会ロゴ入りのスクイズボトルを提供。プレーしながら各自が水分補給できる環境を整えました。今までは、競技会場ごとにブースを設置して飲料を提供していましたが、昨年は感染対策も鑑みてブースを出さず、選手たちが自主的に水分補給できるように工夫しました。
また各会場の救護所では、効率的なプレクーリング用のアイテムとして、凍らせた「ポカリスエット アイススラリー」を設置。最新の知見に基づく熱中症対策を行っていただきました。地元の方々との連携では、各会場での熱中症対策を正しく学んで実践いただくため、実行委員会の先生方を中心に、熱中症対策アドバイザーという資格取得の支援をしました。
さらに、地元の放送部の高校生と連携して、熱中症対策の啓発音源を一緒に作り、各会場において高校生ならではの表現で選手や関係者への呼びかけを実施しました。

選手各自での水分補給の実施
選手各自での水分補給の実施

自治体・教育委員会・実行委員会と協働した、高校生のコンディショニングの啓発活動について、具体的にはどういった方法で情報発信や、啓発活動をされたのでしょうか。

高校生のコンディショニングは非常に幅が広いものです。どこを切り取るかが難しいところですが、今回は高校生向けのガイドブックを活用しました。一般の高校生向けと、運動部活動生向けの2種類を用意しています。

▼高校生のためのコンディショニング
https://www.otsuka.co.jp/nutraceutical/about/nutrition/sports-nutrition/timing/high-school-students.html
インターハイに出場するチームや指導者を含め、保護者や地域の方々にまで情報が届くようにつくられた冊子です。内容としては、健康において重要な3要素「運動・栄養・休養」がベースとなっており、特に運動部活動生だからこそ必要な栄養バランス、睡眠の上手なとり方などが記載されています。
高校の先生方からも、「こういった情報を集約したものはいままでなく、教え方に悩んでいた」という声をいただいたので、我々のガイドブックを取り入れて活用してもらっています。生徒たちが、自分で考えて実践できるようなきっかけになれば嬉しいですね。

熱中症対策アドバイザーの方々
熱中症対策アドバイザーの方々

地域と連携してスポーツする人を支える。そのなかで得られた成果には、どんなものがありましたか。

実際に現場のヒアリングをして、事故も起きずに安全に活動できたと教えてもらったことが、まず何よりよかったことです。その中で、選手たちが日頃の練習の成果を発揮し、その仲間を応援する生徒たちも一緒に活動している姿が見られたとき、本当に嬉しかったですね。製品提供は、分かりやすくありがたいと言っていただけるのですが、ただ飲んでおいしかったというだけではなく、競技シーンに必要だから「自分で選択して飲む」「自分で準備をして飲む」という意味づけができるように、我々なりに考えて工夫したところで、それが浸透したのはとてもよかったと思います。
昨年実施した熱中症対策の啓発音源に関しては、放送部の生徒さんと作ったので、「運動部じゃなくてもインターハイに関わることができるんだ」、「熱中症対策を自分の声で伝えることで、大会が安全に運営されるんだ」ということを実感して頂けました。方言を交えてアナウンスすることで、選手たちも耳を傾け、さらに地元のアピールもできましたので、彼ら・彼女らだからこそできる表現で発信してくれたことに意味があると思っています。会場内で自分たちの音声が流れたときの生徒たちの反応も、見ていて嬉しかったですね。
これまでは、美術部の生徒に会場に設置する「のぼり」や「うちわ」を作ってもらい、熱中症対策のポイントを記載してもらったこともありました。このように、地元の高校生たち自身がインプット・アウトプットをすることで、弊社の知見に対する理解をさらに深めるだけでなく、その後も地域での健康づくりやコンディショニングに活用していただいているのが、非常に喜ばしいことだと感じています。
また、毎年各競技のライブ配信をしていますが、昨年は無観客だったので、例年よりも閲覧数が増えました。我々にとっては、スポーツを「する」方を応援するだけでなく、「みる」「支える」方々にもいろいろな応援の形を提供していくのが、今後の大きなチャレンジだと思っています。

熱中症対策の啓発音源の作成
熱中症対策の啓発音源の作成

このプロジェクトを実施した先に、どのような未来を想像していますか。

インターハイの性質上、毎年開催地が変わっていくので、回を重ねることによって、選手だけでなく支える方々においても、実践していただく方や体感していただく方が増えていきます。いずれ全国各地の方々に伝わり、大会後も各地で実践されるよう、当社は今後もサポートを続けていきたいと考えています。
何より、地元の方々との連携というのが、大切にすべき部分です。インターハイなどの全国大会だけでなく、スポーツに携わる地元の方々や、施設、環境など地域の財産と連携しながら、各地の健康課題の解決に向けた取り組みをして参ります。

#ジモト系というハッシュタグで発信させていただこうと思いますが、ジモトでスポーツを楽しむ方に一言お願いします。

それぞれの地元に根付く文化や環境、自然や施設など、特徴を活かし、地元の資産をうまく活用しながらスポーツを楽しむのは素晴らしいことだと実感しています。これは、地元への愛着や継続した運動習慣にもつながります。身の回りの近いところから、自分なりのスポーツの楽しみ方を発見するのが、楽しく続けられる秘訣。そのなかで、弊社としては、皆様がより安全に、より楽しくスポーツ活動ができるように、これからも応援しております。

加盟団体情報

大塚製薬株式会社

会社名:大塚製薬株式会社
代表者:代表取締役社長 井上 眞
所在地:東京都千代田区神田司町2-9
設立:1964年8月10日
事業内容:疾病の治癒を目指し新しい治療薬を提供する「医療関連事業」と健康の維持・増進のための製品を提供する「ニュートラシューティカルズ関連事業」の2つの事業を中心に展開し、人々の健康に貢献している。2014年よりインターハイのサポートを実施しており、2021年には新しい生活様式にも対応した熱中症対策を支援。選手・関係者の健康と安全に配慮し、万全の体制でサポートを行った。